スパイウェアの動作と削除法

まるでスパイのようにパソコンに侵入して、密かに活動するからスパイウェアという不気味なネーミング。最近では多額の金銭被害を引きおこすスパイウェア事件も増えているため、十二分の注意と対策が必要です。


スパイウェアは危険なウェブサイトや無料で利用できるソフトウェアに添付されていることが多く、一度侵入すると検出も削除もむずかしい点もイヤな特徴です。被害実例には、防ぎようもないケースもあります。某会社員Ａ氏がよく利用するインターネットカフェでオンラインバンクにログインしたところ、なんと残高はゼロ円。数百万もの預金はすべてほかの口座に振り込まれていました。


調査の結果、インターネットカフェにある30台のパソコンに悪質なスパイウェア“キーロガー”が組みこまれていて、Ａ氏は銀行インフォなどすべての個人情報を盗まれていたというわけです。


インターネット犯罪者は個人情報を盗むため、仲介者などを通じて不正プログラムを作成させます。そして実際の“犯行”は別の人間に行わせるため、事件をトレースすることが困難となり、実際の首謀者が誰であるのかわからない場合がほとんどです。スパイウェアによる被害には、はかり知れない怖さがあります。